New Entry!
【南区屋形原】「ローバの休日」小さくて可愛いスコーン専門店
詳しく見る →
ちょっと前に転職で悩んでいた際、「まちづくりに携わってみたい」と考え、「まちづくりの仕事ガイドブック」という本を買いました。
当記事は主にその本の感想、および「街づくりの仕事」についての個人的な感想をまとめたものです。
「まちづくり」に興味のある方の参考になれば。
目次
まちづくりに関する仕事が63個紹介されています。
現状、「まちづくり」に特化した本は、たぶん地上にこの一冊しかありません。
内容はシンプルで、「まちづくりに関する職業人」へのインタビューです。
実際の現場の声を聞ける為、その職業についてのリアルを知れます。
紹介される仕事は「カフェ」「広告会社」「建設会社」などの分かりやすいものから、「ランドスケープデザイン」「リソースコーディネーター」等の聞きなれないものまであります。
人によると思いますが、僕の場合は初めて聞く仕事の方が多かったですね。
仕事一つにつきだいたい数ページ程度でまとめられていますが、一番為になったのが、ページの隅っこに記載されている「ある一日の流れ」という項目。
それはこんな感じでまとめられています。
働き方満足度 ★★★☆☆
収入満足度 ★★★☆☆
生活満足度 ★★★★☆
正直、このコンテンツの方がメインのインタビュー記事より面白い。
そしてどの職業も、基本的には労働基準法で制定されたフルタイム勤務(8時間)ガン無視で、到底「そこまでして働きたくない」と思えるものばかり。
しかし時々一言コメントで、「やりがいはあります」と書かれており、皆さん本当に好きで今の仕事をやってるんだなと分かります。
転職サイトなんかでは、「残業少なめ!」「離職率1%未満!」などと長所ばかりをピックアップしますが、本書ではマイナスポイントもしっかり紹介されています。
こういうリアルな部分を知りたいのなら、本書は最高の資料となるでしょう。
これは本当にちょっと申し訳ない点なんですが、僕は「収入は少なくてもいいから、労働時間が少ない業界」で働きたいと思っています。
そんな僕は「web制作」という現場で働いていて、今のところ満足しています。(本書を読んで、自分が恵まれてる事を再確認できた)
「恵まれてる」と言うと語弊がありますが、大抵の場合、今の仕事に不満が生まれたら、隣の芝生が青く見えるもの。
そんな精神状態の中で本書を手に取ったので、「憧れていた職業」への幻想が拭え、webに対する感謝の気持ちがより増えました。
本書に登場する仕事人は皆プロフェッショナルで、基本的には時間外労働など全く何も思っていない様子。
むしろ僕は、何もやりたい事が無いからこそ、せめて「苦痛じゃない事」を「限られた時間だけ」働くようにするというワークスタイルです。
そんな僕にとって、本書は良い意味で幻滅させてくれました。
・まちづくりに興味がある
・世の中の仕事について、(子供向けの“しごと紹介本”などではなく)ちゃんと大人向けの情報が知りたい
・各仕事のリアルな労働状況を知りたい
・各専門家が、何をやりがいにしているかを知りたい
ちょっとでもまちづくりに興味がある人にとって、本書は貴重な資料となることでしょう。
中には、詳細なインタビュー記事を読んでも、やっぱり何をしてるのか分からない仕事もあったりして、そういう部分で「大人向け」だと感じました。(筆者の読解力の問題)
娯楽性は低いですが、十分楽しめる本です。
冒頭で「転職で悩んでいた」みたいに書きましたが、当時の僕は、“「福岡散歩ブログ」を運営するほど街が好きだから、きっと「街づくり」に関する仕事なら楽しく働けるだろう”と考えていました。
しかし実際は、飽くまで趣味レベルで留めているから楽しめているのであり、「まちづくり」の分野で本格的な社会貢献をするとなると、全く楽しくなさそうという事に気付きました。
何より、一日8時間の枠内で働ける仕事が皆無だったのが痛い。
もちろんこれは、「ぱっかん」という1人のヘタレ資質の感想なので、好きな事に本気で取り組みたいと考えてる人が読むと、また違ったレビューになると思います。
というわけで、「まちづくりの仕事ガイドブック」の書評でした。
この記事を書いた人
名前:ぱっかん(@pakkan316)
webサイト制作やコンテンツマーケティングの仕事をしています。
大袈裟な旅行よりも小さな散歩が好き。
福岡にはたくさんの有名観光地がありますが、「福岡散歩ブログ」では僕が「何気ないけどちょっとワクワクする」と感じたニッチなロケーションを主に紹介しています。
記事を読み終えた後に「近所をちょっと歩きたくなったな」と思ってもらえるような、そんなメディアでありたい。
お問い合わせはこちら:お問い合わせフォーム